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研究成果

注目の論文

20. 植物ビリルビンの発見:変動する光環境下で酸化ストレスを低減する(木下班・児玉)

Ishikawa, K., Xie, X., Osaki, Y., Miyawaki, A., Numata, K., and *Kodama, Y.

Bilirubin is produced nonenzymatically in plants to maintain chloroplast redox status.

Sci. Adv., 9, eadh4787 (2023) Linkプレスリリース

ビリルビンはヒトなどの動物の血液に含まれるヘムの代謝産物として知られ、黄疸の原因物質として有名な色素です。人体においてはヘムの多くが赤血球中のグロビンというタンパク質に結合した「ヘモグロビン」として存在し、酸素を全身に輸送する機能を果たしています。一方で、血液が分解される際には、グロビンタンパク質から外れたヘム(遊離ヘム)が発生しますが、これが強い毒性を有することが知られています。そこで動物は、酵素を使って遊離ヘムを分解するシステムを有しています。動物では、遊離ヘムはビリベルジンという物質になった後、最終的にビリルビンに代謝されます。植物は血液を持ちませんが、動物と同様にヘムを有し、ヘムは酵素と結合することで、光合成や呼吸などで重要な役割を果たしています。しかし植物における遊離ヘムは、葉緑体内の酵素によってビリベルジンに変換されるものの、動物とは異なり、ビリルビンには代謝されないと考えられてきました。本研究では、ビリルビンに結合した際に蛍光を発するニホンウナギ由来UnaGタンパク質を用いて、様々な植物種でビリルビンが作られることを発見しました。また植物ビリルビンは、光合成の際に大量に発生するNADPHという物質と反応して非酵素的に作られ、酸化ストレスの低減に働いていました。この非酵素反応を介したメカニズムは、植物が変動する光環境に迅速に対応するために発達させたものと考えられます。


19. 植物の気孔開口を抑え、乾燥耐性を付与する天然物を新たに発見(木下班)

Aihara, Y., Maeda, B., Goto, K., Takahashi, K., Nomoto, M., Toh S., Ye, W., Toda, Y., Uchida, M., Asai, E., Tada, Y., Itami, K., Sato, A., *Murakami, K., and *Kinoshita, T.

Identification and improvement of isothiocyanate-based inhibitors on stomatal opening to act as drought tolerance–conferring agrochemicals.

Nature Commun., 14, 2665 (2023) Linkプレスリリース

植物の表皮には気孔が数多く存在し、植物はこの孔を通して光合成に必要な二酸化炭素を取り込み、蒸散や酸素の放出など、大気とのガス交換を行っています。気孔は一対の孔辺細胞により構成され、太陽光に含まれる青色光などに応答して開口します。孔辺細胞に青色光が照射されると、青色光受容体フォトトロピンが活性化し、細胞内シグナル伝達を経て細胞膜プロトンポンプを活性化し、気孔開口の駆動力が形成されますが、青色光がどのようにプロトンポンプを活性化するのか、シグナル伝達の詳細は完全には明らかになっていません。本研究では、気孔開度制御の分子機構を明らかにするため、気孔開度に影響を与える化合物の網羅的なスクリーニング(約3万)を実施しました。その結果、アブラナ目植物がもつ天然物のイソチオシアネートであるベンジルイソチオシアネート (BITC) が細胞膜プロトンポンプの活性化を抑制することで気孔開口を抑制することが明らかとなりました。また、BITCの分子構造を改良することによって、抑制活性がBITCよりも最大66倍強いスーパーITCの開発にも成功しました。スーパーITCは、植物ホルモン・アブシジン酸をしのぐ気孔開口抑制活性を有し、かつ、効果がより長期間持続することが分かりました。さらに、これらの化合物をキクの切花や土植えのハクサイに散布したところ、乾燥による葉のしおれが抑制されることが明らかとなり、切花や生け花の鮮度保持剤や農作物の乾燥耐性付与剤としての利用が期待される結果が得られました。


18. 植物の概日時計で働くコアクチベーターが低温・高温耐性獲得にも機能することを発見(城所班)

*Kidokoro, S., Konoura, I., Soma, F., Suzuki, T., Miyakawa, T., Tanokura, M., *Shinozaki, K., and *Yamaguchi-Shinozaki, K.

Clock-regulated coactivators selectively control gene expression in response to different temperature stress conditions in Arabidopsis.

Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 120, e2216183120 (2023) Link

気温は自然界において絶え間なく変化しており、生物の成長や生存に多大な影響を与えます。植物は、常温時には明暗などの周期的な変化に応じて概日時計を介して成長を制御しています。一方で、低温ストレスや高温ストレスに晒されると、ストレスに応じた耐性遺伝子の発現を誘導します。本研究では、概日時計で働くことが知られていた転写コアクチベーターであるLNKファミリーが低温ストレスや高温ストレスの初期応答における遺伝子発現の誘導と耐性獲得にも機能することを明らかにしました。特に、シロイヌナズナが持つ4つのLNK(LNK1-LNK4)のうち、機能が未知であったLNK3とLNK4が低温ストレス時の遺伝子発現誘導において強く機能することを見出しました。またLNK1とLNK2は常温時と高温ストレス時の遺伝子発現誘導において機能していました。温度変化に応じたLNKタンパク質の使い分けにより、植物が成長と耐性獲得のシグナル経路を柔軟に切り替えることが可能になると考えられます。


17. アフリカの栽培イネが芒(のぎ)を失った理由を解明(芦苅班)

Bessho-Uehara, K., Masuda, K., Wang, D., Angeles-Shim, R., Obara, K., Nagai, K., Murase, R., Aoki, S., Furuta, T., Miura, K., Wu, J., Yamagata, Y., Yasui, H., Kantar, M., Yoshimura, A., Kamura, T., McCouch, S., and *Ashikari M.

REGULATOR OF AWN ELONGATION 3, an E3 ubiquitin ligase, is responsible for loss of awns during African rice domestication.

Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 120, e2207105120 (2023) Linkプレスリリース

人類はおよそ1万年かけて、野生イネを改良して栽培に適したものにしてきました。イネはアジアとアフリカの2地域で独立に栽培化されましたが、その標的となった表現型は両者で共通するものが多く、芒(のぎ)の喪失もその1つでした。イネの芒は種子先端に形成される突起状の構造物で、野生イネでは自然状況下において種子の拡散や鳥獣からの食害防除に役立っていますが、栽培する上では作業を煩雑化する形質で、栽培化の過程で取り除かれました。本研究では、栽培化の過程でアフリカイネが芒を失う原因となった遺伝子変異を同定しました。これまでに研究チームは、アジアイネの芒喪失にRAE1とRAE2の2つの遺伝子の機能欠損が重要であったことを示してきましたが、アフリカイネの芒喪失については詳しくわかっていませんでした。本研究では、アフリカイネにおける芒喪失はE3ユビキチンリガーゼをコードするRAE3という遺伝子の機能欠損が原因であったことを示しました。これまでアジアイネとアフリカイネの栽培化関連形質は、同じ遺伝子の異なる変異が選抜されることにより達成されてきたと報告されていましたが、今回初めて、アジアイネとアフリカイネで共通の栽培化形質(芒の喪失)が異なる遺伝子変異の選抜によってもたらされたことを明らかにしました。


16. 植物のストレス応答と成長のトレードオフを制御するペプチドホルモンの発見(松林班)

Ogawa-Ohnishi, M., Yamashita, T., Kakita, M., Nakayama, T., Ohkubo, Y., Hayashi, Y., Yamashita, Y., Nomura, T., Noda, S., Shinohara, H., and *Matsubayashi, Y.

Peptide ligand-mediated trade-off between plant growth and stress response.

Science, 378, 175-180 (2022) Linkプレスリリース

植物は、自然環境下における病害・温度・塩などの様々なストレスに適応するために、成長に使うエネルギーの一部を状況に応じてストレス応答に回すしくみを持っており、「成長とストレス応答のトレードオフ」と呼ばれます。本研究では、ペプチドホルモンPSYとその受容体PSYRが、細胞間シグナリングを介してストレス応答のONとOFFを切り替えていることを発見しました。非常に興味深いことに、受容体PSYRはリガンドであるPSYが結合していないときに活性化してストレス応答に関連する多数の転写因子群の発現を誘導し、逆にPSYの結合によって不活性化されます。普段は全身の細胞で発現しているPSYのはたらきにより、ストレス応答は抑制されていますが、この通常とは逆の活性化メカニズムによって、植物は巧みなストレス応答能力を発揮します。すなわち、組織の一部が環境ストレスによってダメージを受けて代謝不全になるとPSYが生産されなくなり、局所的にリガンド濃度が低下します。その結果、ダメージ部位の周辺部の細胞においてのみPSYRが活性化してストレス応答が誘導され、効率よくダメージの拡大を防ぐことができます。PSYとPSYRのはたらきによって、植物は不均一な環境ストレスに巧みに適応しています。


15. 寄生植物が宿主に接近するメカニズムの解明(吉田班・白須)

Ogawa, S., Cui, S., White, A. R. F., Nelson, D.C., Yoshida, Y., and *Shirasu, K.

Strigolactones are chemoattractants for host tropism in Orobanchaceae parasitic plants.

Nature Commun., 13, 4653 (2022) Linkプレスリリース

根寄生植物は、①宿主となる植物が近くにいることを認識し発芽する、②自身の根を宿主の根に向けて伸ばす、③根を連結させ栄養や水を奪う、という3段階を経て寄生を完了させます。このうち、①と③については研究が進められてきましたが、②の屈性と呼ばれる現象のメカニズムについてはほとんど明らかになっていませんでした。今回、国際共同研究グループは、ハマウツボ科寄生植物のコシオガマが宿主の根から放出される根圏情報物質のストリゴラクトン(SL)に対して屈性を示すことを発見しました。この屈性はアフリカなどで農業被害を引き起こしている同じハマウツボ科のストライガでも見られる一方で、非寄生植物では見られないことから、ハマウツボ科寄生植物に特有の戦略である可能性があります。また、SLへの屈性には植物ホルモンであるオーキシンの輸送が関与すること、屈性はアンモニウムイオンの存在下では抑制されることを発見し、さらにSLを認識して屈性を引き起こす受容体を同定しました。


14. ヒストン修飾の分布を決める2つの機構を発見(佐瀬班・稲垣)

*Oya, S., Takahashi, M., Takashima, K., *Kakutani, T., and *Inagaki, S.

Transcription-coupled and epigenome-encoded mechanisms direct H3K4 methylation.

Nature Commun., 13, 4521 (2022) Linkプレスリリース

ヒストン修飾の1つであるヒストンH3タンパク質の4番目のリジンのメチル化(H3K4メチル化)は、進化的保存性が高く、ゲノムの中でも特に発現レベルの高い遺伝子領域に分布してします。H3K4メチル化が遺伝子の発現を促進しているのか、あるいは遺伝子発現の結果導入されるものなのかといった点や、H3K4メチル化が特定のゲノム領域に導入される仕組みについては、いくつもの仮説が提案され、議論が続いていました。今回の研究では複数あるH3K4メチル化酵素それぞれのゲノム中の分布を実験的に決定し、局在パターンを機械学習によりモデル化する手法から、遺伝子の転写装置と共働するタイプのメチル化酵素と、特定のクロマチン修飾やDNA配列を標的にするタイプのメチル化酵素の2つが分業してH3K4メチル化を制御していることを見出しました。またこの2つの制御モードはシロイヌナズナとマウスという進化的に遠く離れた生物種間で保存されていることも見出しました。


13. 細胞核におけるDNA空間配置を決めるメカニズムを解明(杉本班・松永)

*Sakamoto, T., Sakamoto, Y., Grob, S., Slane, D., Yamashita, T., Ito, N., Oko, Y., Sugiyama, T., Higaki, T., Hasezawa, S., Tanaka, M., Matsui, A., Seki, M., Suzuki, T., Grossniklaus, U., and *Matsunaga, S.

Two-step regulation of centromere distribution by condensin II and the nuclear envelope proteins.

Nature Plants, 8, 940-953 (2022) Linkプレスリリース

様々な環境に対応する遺伝子発現を正常に実行するためには、細胞核内のDNAが3次元的に適切な空間配置ポジションをとることが重要であることが示唆されています。シロイヌナズナの変異体を使用してセントロメアを分散配置させるタンパク質群(CII-LINC複合体およびCRWN)の同定に成功し、二つの分子経路が関与することを明らかにしました。1885年以来、130年以上、謎であったセントロメアの空間配置パターンの分子メカニズムが明らかになりました。また、正常なセントロメアの空間配置ができなくなると、DNA損傷ストレスを受けた時に器官成長が悪くなることがわかりました。これは、生物が環境ストレスに対応するためには、細胞核内の適切なDNAの空間配置が必要なことを示唆しています。


12. 植物は雨に打たれると免疫を活性化する仕組みを解明(松下班・多田)

Matsumura, M., *Nomoto, M., Itaya, T., Aratani, Y., Iwamoto, M., Matsuura, T., Hayashi, Y., Mori, T., Skell, M.J., Yamamoto, Y.Y., Kinoshita, T., Mori, I.C., Suzuki, T., Betsuyaku, S., Spoel, S.H., Toyota, M., and *Tada, Y.

Mechanosensory trichome cells evoke a mechanical stimuli–induced immune response in Arabidopsis thaliana.

Nature Commun., 13, 1216 (2022) Linkプレスリリース

植物はヒトなどの多細胞生物と同様に免疫系を持っており、病原体を感知すると、免疫関連の遺伝子発現を介して感染を阻害します。一方で、植物に感染する病原体の多くは、雨によって媒介されます。雨滴の中には細菌、糸状菌やウイルスといった病原体が含まれており、それらが病害発生の直接的な原因になりうることも知られています。したがって、植物にとって雨は危険因子としての側面もありますが、植物が雨に対してどのように応答するかは未解明でした。本研究では、雨は葉の表面に存在する毛状の細胞(トライコーム)によって感知されると、トライコーム周辺の組織にカルシウムウェーブを誘導し、病原体に対する免疫を活性化し、その感染を防除することを明らかにしました。


11. 根粒共生における硝酸イオン輸送体の機能と制御の仕組みを解明(壽崎班)

Misawa, F., Ito, M., Nosaki, S., Nishida, H., Watanabe, M., Suzuki, T., Miura, K., Kawaguchi, M., and *Suzaki, T.

Nitrate transport via NRT2.1 mediates NIN-LIKE PROTEIN-dependent suppression of root nodulation in Lotus japonicus.

Plant Cell, 34, 1844-1862 (2022) Linkプレスリリース

窒素固定細菌との共生器官として機能する根粒の形成は、硝酸などの窒素栄養が土壌中に存在すると抑制されます。近年、この現象の制御に関わる因子が相次いで同定されていますが、窒素栄養と根粒共生を結びつける具体的な仕組みは未解明のままでした。今回の研究では、ミヤコグサの硝酸イオン輸送体LjNRT2.1が硝酸イオンの量に応じた根粒共生の抑制制御を仲介する機能を持つことを示しました。また、根粒形成の進行に伴ってLjNRT2.1の遺伝子発現の抑制により土壌からの硝酸イオンの取り込みが抑制される可能性が示唆されました。これらの発見によって、根粒共生を行うマメ科植物ならではの栄養獲得戦略の仕組みの一端が明らかになりました。


10. 栄養バランスに応じた植物の成長制御に重要な膜交通制御因子を発見(佐藤班)

Hasegawa, Y., Reyes, T.H., Uemura, T., Baral, A., Fujimaki, A., Luo, Y., Morita, Y., Saeki, Y., Maekawa, S., Yasuda, S., Mukuta, K., Fukao, Y., Tanaka, K., Nakano, A., Takagi, J., Bhalerao, R.P., Yamaguchi, J., and *Sato, T.

The TGN/EE SNARE protein SYP61 and the ubiquitin ligase ATL31 cooperatively regulate plant responses to carbon/nitrogen conditions in Arabidopsis.

Plant Cell, 34, 1354-1374 (2022) Linkプレスリリース

我々ヒトと同様に,栄養バランスの乱れは様々なかたちで植物の成長に悪影響を及ぼします。特に,代謝の根幹を担う糖(炭素源,C)と窒素(N)のバランスは重要で,C/Nバランスの乱れは発芽阻害や葉の老化促進,バイオマスの低下に繋がることが知られています。しかし,こうしたC/Nバランス異常への適応メカニズムはあまりわかっていません。本研究では,細胞内の膜交通制御因子であるSNAREタンパク質SYP61が植物のC/Nストレス耐性付与に重要な役割を果たすことを明らかにしました。さらに,SYP61の機能がユビキチン化修飾によって制御される可能性が示され,環境ストレスに応じた膜交通制御機構について新たな知見が得られました。


9. 植物の免疫応答を抑制する化合物を発見(吉田班・白須)

Ishihama, N., Choi, S-W., Noutoshi, Y., Saska, I., Asai, S., Takizawa, K., He., S.Y., Osada, H., and *Shirasu, K.

Oxicam-type nonsteroidal anti-inflammatory drugs inhibit NPR1-mediated salicylic acid pathway.

Nature Commun., 12, 7303 (2021) Linkプレスリリース

植物は、病原菌の感染行動を認識すると、生体防御反応を誘導することで病原菌の感染および増殖を防ぎます。ヒトの非ステロイド性抗炎症薬として知られるサリチル酸は、ヤナギの樹皮から抽出した解熱鎮痛剤の実体として2000年以上前から使用されてきましたが、植物体内においては、サリチル酸は内生のシグナル分子であり、転写補助因子NPR1を介して植物免疫応答を活性化する働きを持っています。今回新たに化合物ライブラリーから植物の免疫応答を抑制する化合物として、化学構造の類似した3種類のオキシカム系非ステロイド性抗炎症薬を同定しました。さらに、その1つが細胞内の酸化還元状態を酸化側に傾かせること、そしてサリチル酸で発現が上昇する遺伝子群を広範に抑制することを示し、サリチル酸のシグナル伝達機構の一端を明らかにしました。


8. 植物の免疫系が自身の虫害抵抗性を抑制する仕組みを解明(松下班・多田)

Nomoto, M., Skelly, M.J., Itaya, T., Mori, T., Suzuki, T., Matsushita, T., Tokizawa, M., Kuwata, K., Mori, H., Yamamoto, Y.Y., Higashiyama, T., Tsukagoshi, H., *Spoel, S.H., and *Tada, Y.

Suppression of MYC transcription activators by the immune cofactor NPR1 fine tunes plant immune responses.

Cell Rep., 37, 110125 (2021) Linkプレスリリース

植物は、ヒトなどの動物と同様に高度な免疫系を保有しており、植物が病原体を感知すると、免疫系を活性化することでその感染を防除します。一方、植物は虫害防御システムも備えており、昆虫が葉を摂食すると、植物は忌避物質などを生成することで虫害を防ぎます。この植物免疫系と虫害防御システムは拮抗的な関係にあり、免疫系を活性化している植物は、虫害被害を受けやすくなることが知られていますが、その仕組みは長年謎のままでした。本研究では、免疫系の活性化因子であるNPR1が、虫害防御システムの鍵転写因子であるMYCと結合することで、虫害抵抗性遺伝子の発現を抑制することを明らかにしました。つまり、NPR1は免疫系の活性化因子であると同時に、虫害防御システムの抑制因子として機能することが分かりました。


7. 土壌中の窒素量に応じて開花時期を調節する分子機構を解明(木下班・今泉)

Sanagi, M., Aoyama, S., Kubo, A., Lu, Y., Sato, Y., Ito, S., Abe, M., Mitsuda, N., Ohme-Takagi, M., Kiba, T., Nakagami, H., Rolland, F., Yamaguchi, J., *Imaizumi, T., and *Sato, T.

Low nitrogen conditions accelerate flowering by modulating the phosphorylation state of FLOWERING BHLH 4 in Arabidopsis.

Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 118, e2022942118 (2021) Linkプレスリリース

土壌中の窒素量が開花時期に影響を及ぼすという観察は農作物でも見受けられますがそのメカニズムは殆ど分かっていませんでした。本研究では、窒素量に応じてリン酸化の程度が顕著に異なる転写因子が開花制御に重要な因子であるFBH4であることを発見しました。さらに培養条件中の窒素量によりFBH4タンパク質のリン酸化修飾変化が起こり、タンパク質の細胞内局在を変化させることによって転写因子の活性を制御していることが示唆されました。その上FBH4タンパク質はSnRK1リン酸化酵素によりリン酸化される事、また窒素量に応じてSnRK1の活性が変わる事を見出しました。これらのメカニズムを介して窒素量の変化が開花時期を調節する事を明らかにしました。


6. 微量DNAから実施可能な全ゲノム長鎖DNAメチル化解析手法を開発(松下班・関)

Sakamoto, Y., Zaha, S., Nagasawa, S., Miyake, S., Kojima, Y., Suzuki, A., *Suzuki, Y., and *Seki, M.

Long-read whole-genome methylation patterning using enzymatic base conversion and nanopore sequencing.

Nucleic Acids Res., 49, e81 (2021) Linkプレスリリース

DNAメチル化は、遺伝子発現量の調節などに中心的な役割を果たしていて、細胞の分化や病気などに重要な役割を担っています。これまでのDNAメチル化解析手法は、短いDNAを解析する方法が主で、1本の長いDNAがどのようにメチル化されているのかは十分にわかっていませんでした。近年、ナノポアシークエンサーといった長いDNAを読み取ることのできるシークエンサーが登場し、長いDNAのメチル化の解析が可能となりましたが、多量のDNAを必要とするため実施できるサンプルが限られていました。今回、酵素を利用した塩基変換法とナノポアシークエンスを組み合わせて、通常のナノポアシークエンスの1/100程度のDNA量から実施できる全ゲノムDNAメチル化解析手法nanoEMを開発しました。さらに、nanoEMを微量の臨床サンプルにも適用できることを示しました。


5. 窒素栄養によって根粒形成遺伝子の発現が調節される仕組みを解明(壽崎班)

#Nishida, H., #Nosaki, S., Suzuki, T., Ito, M., Miyakawa, T., Nomoto, M., Tada, Y., Miura, K., Tanokura, M., Kawaguchi, M., and *Suzaki, T.

Different DNA-binding specificities of NLP and NIN transcription factors underlie nitrate-induced control of root nodulation.

Plant Cell, 33, 2340-2359 (2021) Linkプレスリリース

高濃度の窒素栄養が含まれる土壌では根粒形成が抑制されます。NLP転写因子がその制御に関わることが知られていましたが、根粒形成を促進または抑制する遺伝子が高窒素栄養環境では具体的にどのような仕組みによって発現調節を受けるのかはよく分かっていませんでした。今回の研究では、硝酸栄養存在下でNLPと根粒を作る働きを持つNIN転写因子が相互作用をすることで、NINの標的遺伝子の発現が抑制されることを示しました。また、NLPとNINのDNA結合特異性の違いがその制御の背景にあることも分かりました。これらの発見により、NLPをハブとした硝酸栄養に応じた遺伝子発現と根粒形成抑制の基本制御メカニズムが明らかになりました。


4. 硝酸イオン輸送体NRT2.1の活性をオンにする脱リン酸化酵素を発見(松林班)

Ohkubo, Y., Kuwata, K., and *Matsubayashi, Y.

A type 2C protein phosphatase activates high-affinity nitrate uptake by dephosphorylating NRT2.1.

Nature Plants, 7, 310-316 (2021) Linkプレスリリース

窒素は植物の成長に最も重要な栄養素のひとつであり、土壌中に存在する硝酸を主要な窒素源として根から吸収しています。この硝酸吸収の過程で主要な役割を担うのが、根の表面に存在する硝酸イオン輸送体NRT2.1です。NRT2.1の活性はリン酸化修飾によってオフとなることが知られていましたが、この過程の可逆性や制御に関わる酵素についてはよく分かっていませんでした。今回の研究では、NRT2.1を脱リン酸化して硝酸吸収活性をオンにする脱リン酸化酵素CEPHを発見し、この過程が可逆的であるとともに、窒素欠乏に応答した硝酸吸収制御の重要なスイッチング機構であることを示しました。植物は窒素が十分あるうちにNRT2.1を多めに合成して不活性型でストックしておき、窒素不足になった時にCEPHを使って活性化することで、変動する窒素栄養環境に巧みに適応していることが明らかになりました。


3. アンチセンス転写によって駆動されるエピゲノム制御機構の発見(佐瀬班・稲垣)

*Inagaki, S., Takahashi, M., Takashima, K., Oya, S., and Kakutani, T.

Chromatin-based mechanisms to coordinate convergent overlapping transcription.

Nature Plants, 7, 295-302 (2021) Link, プレスリリース

生物のゲノム上ではタンパク質をコードする遺伝子のみならず、非コード転写も頻繁に起きており、ゲノム上では入り組んだ転写が起きていることが分かってきていますが、この入り組んだ転写を調節する仕組みはほとんど理解されていません。今回の研究では、ゲノムが小さく、遺伝子が密に並んでいるシロイヌナズナにおいて、数百もの遺伝子領域において逆向きにオーバーラップする転写(アンチセンス転写)が起きていること、またこのアンチセンス転写が起きている領域の転写を調節する新たなエピゲノム制御機構を見出しました。またこの制御は、植物が冬の低温を記憶し春に開花する仕組みに関与しています。これらの結果は、ゲノム上での近隣遺伝子との関係性がエピゲノムを介して遺伝子発現や環境への適応に果たす役割を示唆しています。


2. 植物の養分吸収、気孔開口や光合成に多大な影響を与える重要因子の発見(木下班)

Zhang, M., Wang, Y., Chen, X., Xu, F., Ding, M., Ye, W., Kawai, Y., Toda, Y., Hayashi, Y., Suzuki, T., Zeng, H., Xiao, L., Xiao, X., Xu, J., Guo, S., Yan, F., Shen, Q., Xu, G., *Kinoshita, T., and *Zhu, Y.

Plasma membrane H+-ATPase overexpression increases rice yield via simultaneous enhancement of nutrient uptake and photosynthesis.

Nature Commun., 12, 735 (2021) Link, プレスリリース

植物は、根から窒素などの養分を吸収すると同時に、葉の気孔を開き、CO2を取り込んで光合成を行い、成長しています。本研究では、イネの養分吸収と気孔開口について解析を行い、細胞膜プロトンポンプと呼ばれる酵素が共通して重要な役割を果たすことが明らかとなりました。そこで、プロトンポンプ過剰発現イネの詳細な解析を行ったところ、野生株と比べ、根での養分吸収、気孔開口、光合成活性が20%以上増加し、隔離水田での栽培試験において収量が30%以上増加することが明らかとなりました。さらに過剰発現イネでは窒素の施肥量を半分に減らしても、通常より収量が多いことを見出しました。本研究の成果は、今後、食糧増産や環境問題に大きく関わるCO2や肥料の削減に貢献することが期待されます。


1. 環境変化に応じて遺伝子が細胞核内の空間配置を変化させる仕組みを解明(杉本班・松永)

Sakamoto, Y., Sato, M., Sato, Y., Harada, A., Suzuki, T., Goto, C., Tamura, K., Toyooka, K., Kimura, H., Ohkawa, Y., Hara-Nishimura, I., Takagi, S., and *Matsunaga, S.

Subnuclear gene positioning through lamina association affects copper tolerance.

Nature Commun., 11, 5914 (2020) Link, プレスリリース

遺伝子は3次元的にDNAがパッケージングされた細胞核内で、空間に配置されています。そのため、遺伝子が細胞核内の3次元的配置を変化させて、遺伝子発現のON/OFFを調節することが知られていましたが、その詳細なメカニズムは不明なままでした。細胞核内の遺伝子の3次元的配置を制御するタンパク質として、核膜裏打ちタンパク質CRWNを同定しました。また、蛍光イメージング、クロマチン挿入標識(CHIL)、蛍光in situ hybridization (FISH)を用いることで、外部環境の変化に応じて遺伝子の空間配置が変化することが明らかになりました。銅環境の変化に合わせて銅関連遺伝子の空間配置が変化し、銅関連遺伝子がCRWNに結合することで遺伝子の発現がONになることがわかりました。

松下班・論文発表

Takeda, T., Akihiro Ezoe, A., and *Hanada, K.

Expression profiles in knock-down transgenic plants of high and low diversified duplicates in Arabidopsis thaliana.

Genes Genet. Systems., in press (2023)


Murayama, Y., Ehara, H., Aoki, M., Goto, M., Yokoyama, T., and *Sekine, SI.

Structural basis of the transcription termination factor Rho engagement with transcribing RNA polymerase from Thermus thermophilus.

Sci. Adv., 9, eade7093 (2023) Link


Takeda, T., Shirai, K., Kim, Y.W., Higuchi-Takeuchi, M., Shimizu, M., Kondo, T., Ushijima, T., Matsushita, T., Shinozaki, K., and *Hanada, K.

A de novo gene originating from the mitochondria controls floral transition in Arabidopsis thaliana.

Plant Mol. Biol., 111, 189-203 (2023) Link


Moriya, K.C., Shirakawa, M., Loue-Manifel, J., Matsuda, Y., Lu, Y.T., Tamura, K., Oka, Y., Matsushita, T., Hara-Nishimura, I., Ingram, G., Nishihama, R., Goodrich, J., Kohchi, T., and *Shimada, T.

Stomatal regulators are co-opted for seta development in the astomatous liverwort Marchantia polymorpha.

Nat. Plants, 9, 302–314 (2023) Link


Kobayashi, H., Murakami, K., Sugano, S.S., Tamura, K., Oka, Y., Matsushita, T., and *Shimada, T.

Comprehensive analysis of peptide-coding genes and initial characterization of an LRR- only microprotein in Marchantia polymorpha.

Front. Plant Sci., 3, 1051017 (2023) Link


Zhang, X., Nomoto, M., Garcia-León, M., Takahashi, N., Kato, M., Yura, K., Umeda, M., Rubio, V., Tada, Y., Furumoto, T., Aoyama, T., and *Tsuge, T.

CFI 25 subunit of cleavage factor I is important for maintaining the diversity of 3ʹ UTR lengths in Arabidopsis thaliana (L.) Heynh.

Plant Cell Physiol., 63, 369-383 (2022) Link


Hirano, R., Ehara, H., Kujirai, T., Uejima, T., Takizawa, Y., *Sekine, SI., and *Kurumizaka, H.

Structural basis of RNA polymerase II transcription on the chromatosome containing linker histone H1.

Nat. Commun., 13, 7287 (2022) Link


Ehara, H., Kujirai, T., Shirouzu, M., *Kurumizaka, H., and *Sekine, SI.

Structural basis of nucleosome disassembly and reassembly by RNAPII elongation complex with FACT.

Science, 377, eabp9466 (2022) Link


Wang, Z., Orosa-Puente, B., Nomoto, M., Grey, H., Potuschak, T., Matsuura, T., Mori, I.C., Tada, Y., Genschik, P., and *Spoel, S.H.

Proteasome-associated ubiquitin ligase relays target plant hormone-specific transcriptional activators.

Sci. Adv., 8, eabn4466 (2022) Link


Zaha, S., Sakamoto, Y., Nagasawa, S., Sugano, S., Suzuki, A., *Suzuki, Y., and *Seki, M.

Whole-genome methylation analysis of APOBEC enzyme-converted DNA (~5 kb) by Nanopore sequencing.

Bio-protocol, 12, e4345 (2022) Link


植物は雨に打たれると免疫を活性化する仕組みを解明

Matsumura, M., *Nomoto, M., Itaya, T., Aratani, Y., Iwamoto, M., Matsuura, T., Hayashi, Y., Mori, T., Skell, M.J., Yamamoto, Y.Y., Kinoshita, T., Mori, I.C., Suzuki, T., Betsuyaku, S., Spoel, S.H., Toyota, M., and *Tada, Y.

Mechanosensory trichome cells evoke a mechanical stimuli–induced immune response in Arabidopsis thaliana.

Nature Commun., 13, 1216 (2022) Linkプレスリリース

植物はヒトなどの多細胞生物と同様に免疫系を持っており、病原体を感知すると、免疫関連の遺伝子発現を介して感染を阻害します。一方で、植物に感染する病原体の多くは、雨によって媒介されます。雨滴の中には細菌、糸状菌やウイルスといった病原体が含まれており、それらが病害発生の直接的な原因になりうることも知られています。したがって、植物にとって雨は危険因子としての側面もありますが、植物が雨に対してどのように応答するかは未解明でした。本研究では、雨は葉の表面に存在する毛状の細胞(トライコーム)によって感知されると、トライコーム周辺の組織にカルシウムウェーブを誘導し、病原体に対する免疫を活性化し、その感染を防除することを明らかにしました。


植物の免疫系が自身の虫害抵抗性を抑制する仕組みを解明

Nomoto, M., Skelly, M.J., Itaya, T., Mori, T., Suzuki, T., Matsushita, T., Tokizawa, M., Kuwata, K., Mori, H., Yamamoto, Y.Y., Higashiyama, T., Tsukagoshi, H., *Spoel, S.H., and *Tada, Y.

Suppression of MYC transcription activators by the immune cofactor NPR1 fine tunes plant immune responses.

Cell Rep., 37, 110125 (2021) Linkプレスリリース

植物は、ヒトなどの動物と同様に高度な免疫系を保有しており、植物が病原体を感知すると、免疫系を活性化することでその感染を防除します。一方、植物は虫害防御システムも備えており、昆虫が葉を摂食すると、植物は忌避物質などを生成することで虫害を防ぎます。この植物免疫系と虫害防御システムは拮抗的な関係にあり、免疫系を活性化している植物は、虫害被害を受けやすくなることが知られていますが、その仕組みは長年謎のままでした。本研究では、免疫系の活性化因子であるNPR1が、虫害防御システムの鍵転写因子であるMYCと結合することで、虫害抵抗性遺伝子の発現を抑制することを明らかにしました。つまり、NPR1は免疫系の活性化因子であると同時に、虫害防御システムの抑制因子として機能することが分かりました。


微量DNAから実施可能な全ゲノム長鎖DNAメチル化解析手法を開発

Sakamoto, Y., Zaha, S., Nagasawa, S., Miyake, S., Kojima, Y., Suzuki, A., *Suzuki, Y., and *Seki, M.

Long-read whole-genome methylation patterning using enzymatic base conversion and nanopore sequencing.

Nucleic Acids Res., 49, e81 (2021) Linkプレスリリース

DNAメチル化は、遺伝子発現量の調節などに中心的な役割を果たしていて、細胞の分化や病気などに重要な役割を担っています。これまでのDNAメチル化解析手法は、短いDNAを解析する方法が主で、1本の長いDNAがどのようにメチル化されているのかは十分にわかっていませんでした。近年、ナノポアシークエンサーといった長いDNAを読み取ることのできるシークエンサーが登場し、長いDNAのメチル化の解析が可能となりましたが、多量のDNAを必要とするため実施できるサンプルが限られていました。今回、酵素を利用した塩基変換法とナノポアシークエンスを組み合わせて、通常のナノポアシークエンスの1/100程度のDNA量から実施できる全ゲノムDNAメチル化解析手法nanoEMを開発しました。さらに、nanoEMを微量の臨床サンプルにも適用できることを示しました。


Tokizawa, M., Enomoto, T., Ito, H., *Wu, L., Kobayashi, Y., Mora-Macías, J., Armenta-Medina, D., Iuchi, S., Kobayashi, M., Nomoto, M., Tada, Y., Fujita, M., Shinozaki, K., Yamamoto, Y.Y., *Kochian, L.V., and *Koyama, H.

High affinity promoter binding of STOP1 is essential for early expression of novel aluminum-induced resistance genes GDH1 and GDH2 in Arabidopsis.

J. Exp. Bot.,72, 2769-2789 (2021) Link


Shirai, K., Sato, M.P., Nishi, R., Seki, M., Suzuki, Y., and *Hanada, K.

Positive selective sweeps of epigenetic mutations regulating specialized metabolites in plants.

Genome Res., 31, 1060-1068 (2021) Linkプレスリリース


Yagi, H., Nagano, A.J., Kim, J., Tamura, K., Mochizuki, N., Nagatani, A., Matsushita, T., and *Shimada, T.

Fluorescent protein-based imaging and tissue-specific RNA-seq analysis of Arabidopsis hydathodes.

J. Exp. Bot., 72, 1260-1270 (2021) Link

松林班・論文発表

Okawa, R., Hayashi, Y., Yamashita, Y., Matsubayashi, Y., and *Ogawa-Ohnishi, M.

Arabinogalactan protein polysaccharide chains are required for normal biogenesis of plasmodesmata.

Plant J., 113, 493-503 (2023) Link

植物のストレス応答と成長のトレードオフを制御するペプチドホルモンの発見

Ogawa-Ohnishi, M., Yamashita, T., Kakita, M., Nakayama, T., Ohkubo, Y., Hayashi, Y., Yamashita, Y., Nomura, T., Noda, S., Shinohara, H., and *Matsubayashi, Y.

Peptide ligand-mediated trade-off between plant growth and stress response.

Science, 378, 175-180 (2022) Linkプレスリリース

植物は、自然環境下における病害・温度・塩などの様々なストレスに適応するために、成長に使うエネルギーの一部を状況に応じてストレス応答に回すしくみを持っており、「成長とストレス応答のトレードオフ」と呼ばれます。本研究では、ペプチドホルモンPSYとその受容体PSYRが、細胞間シグナリングを介してストレス応答のONとOFFを切り替えていることを発見しました。非常に興味深いことに、受容体PSYRはリガンドであるPSYが結合していないときに活性化してストレス応答に関連する多数の転写因子群の発現を誘導し、逆にPSYの結合によって不活性化されます。普段は全身の細胞で発現しているPSYのはたらきにより、ストレス応答は抑制されていますが、この通常とは逆の活性化メカニズムによって、植物は巧みなストレス応答能力を発揮します。すなわち、組織の一部が環境ストレスによってダメージを受けて代謝不全になるとPSYが生産されなくなり、局所的にリガンド濃度が低下します。その結果、ダメージ部位の周辺部の細胞においてのみPSYRが活性化してストレス応答が誘導され、効率よくダメージの拡大を防ぐことができます。PSYとPSYRのはたらきによって、植物は不均一な環境ストレスに巧みに適応しています。


硝酸イオン輸送体NRT2.1の活性をオンにする脱リン酸化酵素を発見

Ohkubo, Y., Kuwata, K., and *Matsubayashi, Y.

A type 2C protein phosphatase activates high-affinity nitrate uptake by dephosphorylating NRT2.1.

Nature Plants, 7, 310-316 (2021) Linkプレスリリース

窒素は植物の成長に最も重要な栄養素のひとつであり、土壌中に存在する硝酸を主要な窒素源として根から吸収しています。この硝酸吸収の過程で主要な役割を担うのが、根の表面に存在する硝酸イオン輸送体NRT2.1です。NRT2.1の活性はリン酸化修飾によってオフとなることが知られていましたが、この過程の可逆性や制御に関わる酵素についてはよく分かっていませんでした。今回の研究では、NRT2.1を脱リン酸化して硝酸吸収活性をオンにする脱リン酸化酵素CEPHを発見し、この過程が可逆的であるとともに、窒素欠乏に応答した硝酸吸収制御の重要なスイッチング機構であることを示しました。植物は窒素が十分あるうちにNRT2.1を多めに合成して不活性型でストックしておき、窒素不足になった時にCEPHを使って活性化することで、変動する窒素栄養環境に巧みに適応していることが明らかになりました。

壽崎班・論文発表

Abdellatif, I.M.Y., Yuan, S., Yoshihara, S., Suzaki, T., Ezura, H., and *Miura, K.

Stimulation of tomato drought tolerance by PHYTOCHROME A and B1B2 mutations.

Int. J. Mol. Sci., 24, 1560 (2023) Link


*Suzaki, T.

Root nodule organogenesis: a unique lateral organogenesis in legumes.

Breed. Sci., 73, 70-75 (2023) Link


*Nishida, H., and *Suzaki, T.

Lotus japonicus NLP1 and NLP4 transcription factors have different roles in the regulation of nitrate transporter family gene expression.

Genes Genet. Syst., 97, 257-260 (2022) Link


根粒共生における硝酸イオン輸送体の機能と制御の仕組みを解明

Misawa, F., Ito, M., Nosaki, S., Nishida, H., Watanabe, M., Suzuki, T., Miura, K., Kawaguchi, M., and *Suzaki, T.

Nitrate transport via NRT2.1 mediates NIN-LIKE PROTEIN-dependent suppression of root nodulation in Lotus japonicus.

Plant Cell, 34, 1844-1862 (2022) Linkプレスリリース

窒素固定細菌との共生器官として機能する根粒の形成は、硝酸などの窒素栄養が土壌中に存在すると抑制されます。近年、この現象の制御に関わる因子が相次いで同定されていますが、窒素栄養と根粒共生を結びつける具体的な仕組みは未解明のままでした。今回の研究では、ミヤコグサの硝酸イオン輸送体LjNRT2.1が硝酸イオンの量に応じた根粒共生の抑制制御を仲介する機能を持つことを示しました。また、根粒形成の進行に伴ってLjNRT2.1の遺伝子発現の抑制により土壌からの硝酸イオンの取り込みが抑制される可能性が示唆されました。これらの発見によって、根粒共生を行うマメ科植物ならではの栄養獲得戦略の仕組みの一端が明らかになりました。


Abdellatif, I.M.Y., Yuan, S., Na, R., Yoshihara, S., Hamada, H., Suzaki, T., Ezura, H., and *Miura, K.

Functional characterization of tomato phytochrome A and B1B2 mutants in response to heat stress.

Int. J. Mol. Sci., 23, 1681 (2022) Link


*Suzaki, T., *Valkov, V.T., and *Chiurazzi, M.

Editorial: Nutrient dependent signaling pathways controlling the symbiotic nitrogen fixation process.

Front. Plant Sci., 12, 744450 (2021) Link


窒素栄養によって根粒形成遺伝子の発現が調節される仕組みを解明

Nishida, H., Nosaki, S., Suzuki, T., Ito, M., Miyakawa, T., Nomoto, M., Tada, Y., Miura, K., Tanokura, M., Kawaguchi, M., and *Suzaki, T.

Different DNA-binding specificities of NLP and NIN transcription factors underlie nitrate-induced control of root nodulation.

Plant Cell, 33, 2340-2359 (2021) Linkプレスリリース

高濃度の窒素栄養が含まれる土壌では根粒形成が抑制されます。NLP転写因子がその制御に関わることが知られていましたが、根粒形成を促進または抑制する遺伝子が高窒素栄養環境では具体的にどのような仕組みによって発現調節を受けるのかはよく分かっていませんでした。今回の研究では、硝酸栄養存在下でNLPと根粒を作る働きを持つNIN転写因子が相互作用をすることで、NINの標的遺伝子の発現が抑制されることを示しました。また、NLPとNINのDNA結合特異性の違いがその制御の背景にあることも分かりました。これらの発見により、NLPをハブとした硝酸栄養に応じた遺伝子発現と根粒形成抑制の基本制御メカニズムが明らかになりました。

吉田班・論文発表

Ishihama, N., Laohavisit, A., Takizawa, K., and *Shirasu, K.

Apoplastic expression of CARD1-ecto domain in Nicotiana benthamiana and purification from the apoplastic fluids.

Bio-protocol, 12, e4387 (2022) Link


Aoki, N., Cui, S., Ito, C., Kumaishi, K., Kobori, S., Ichihashi, Y., and *Yoshida, S.

Phenolic signals for prehaustorium formation in Striga hermonthica.

Front. Plant Sci., 13, 1077996 (2022) Link


Aoki, N., Cui, S., and *Yoshida, S.

Cytokinins induce prehaustoria coordinately with quinone signals in the parasitic plant Striga hermonthica.

Plant Cell Physiol., 63, 1446-1456 (2022) Link


*Ogawa, S., and *Shirasu, K.

Strigol induces germination of the facultative parasitic plant Phtheirospermum japonicum in the absence of nitrate ions.

Plant Signal. Behav., 17, 2114647 (2022) Link


寄生植物が宿主に接近するメカニズムの解明

Ogawa, S., Cui, S., White, A. R. F., Nelson, D.C., Yoshida, Y., and *Shirasu, K.

Strigolactones are chemoattractants for host tropism in Orobanchaceae parasitic plants.

Nature Commun., 13, 4653 (2022) Linkプレスリリース

根寄生植物は、①宿主となる植物が近くにいることを認識し発芽する、②自身の根を宿主の根に向けて伸ばす、③根を連結させ栄養や水を奪う、という3段階を経て寄生を完了させます。このうち、①と③については研究が進められてきましたが、②の屈性と呼ばれる現象のメカニズムについてはほとんど明らかになっていませんでした。今回、国際共同研究グループは、ハマウツボ科寄生植物のコシオガマが宿主の根から放出される根圏情報物質のストリゴラクトン(SL)に対して屈性を示すことを発見しました。この屈性はアフリカなどで農業被害を引き起こしている同じハマウツボ科のストライガでも見られる一方で、非寄生植物では見られないことから、ハマウツボ科寄生植物に特有の戦略である可能性があります。また、SLへの屈性には植物ホルモンであるオーキシンの輸送が関与すること、屈性はアンモニウムイオンの存在下では抑制されることを発見し、さらにSLを認識して屈性を引き起こす受容体を同定しました。


Kokla, A., Leso, M., Zhang, X., Simura, J., Serivichyaswat, P.T., Cui, S., Ljung, K., Yoshida, S., and *Melnyk, C.W.

Nitrogen represses haustoria formation through abscisic acid in the parasitic plant Phtheirospermum japonicum.

Nature Commun., 13, 2976 (2022) Link


Kato, H., Nemoto, K., Shimizu, M., Abe, A., Asai, S., Ishihama, N., Matsuoka, S., Daimon, T., Ojika, M., Kawakita, K., Onai, K., Shirasu, K., Yoshida, M., Ishiura, M., Takemoto, D., Takano, Y., and *Terauchi, R.

Recognition of pathogen-derived sphingolipids in Arabidopsis.

Science, 376, 857-860 (2022) Linkプレスリリース


植物の免疫応答を抑制する化合物を発見

Ishihama, N., Choi, S-W., Noutoshi, Y., Saska, I., Asai, S., Takizawa, K., He., S.Y., Osada, H., and *Shirasu, K.

Oxicam-type nonsteroidal anti-inflammatory drugs inhibit NPR1-mediated salicylic acid pathway.

Nature Commun., 12, 7303 (2021) Linkプレスリリース

植物は、病原菌の感染行動を認識すると、生体防御反応を誘導することで病原菌の感染および増殖を防ぎます。ヒトの非ステロイド性抗炎症薬として知られるサリチル酸は、ヤナギの樹皮から抽出した解熱鎮痛剤の実体として2000年以上前から使用されてきましたが、植物体内においては、サリチル酸は内生のシグナル分子であり、転写補助因子NPR1を介して植物免疫応答を活性化する働きを持っています。今回新たに化合物ライブラリーから植物の免疫応答を抑制する化合物として、化学構造の類似した3種類のオキシカム系非ステロイド性抗炎症薬を同定しました。さらに、その1つが細胞内の酸化還元状態を酸化側に傾かせること、そしてサリチル酸で発現が上昇する遺伝子群を広範に抑制することを示し、サリチル酸のシグナル伝達機構の一端を明らかにしました。


Mutuku, J.M., Cui, S., Yoshida, S., and *Shirasu, K.

Orobanchaceae parasite–host interactions.

New Phytol., 230, 46-59 (2021) Link


Ogawa, S., Wakatake, T., Spallek, T., Ishida, J.K., Sano, R., Kurata, T., Demura, T., Yoshida, S., Ichihashi, Y., Schaller, A., and *Shirasu, K.

Subtilase activity in the intrusive cells mediates haustorium maturation in parasitic plants.

Plant Physiol., 185, 1381-1394 (2021) Link


*Yoshida S., and Kee, Y.J.

Large-scale sequencing paves the way for genomic and genetic analyses in parasitic plants.

Curr. Opin. Biotech., 70, 248-254 (2021) Link


Greifenhagen, A., Braunstein, I., Pfannstiel, J., Yoshida, S., Shirasu, K., Schaller, A., and *Spallek, T.

The Phtheirospermum japonicum isopentenyltransferase PjIPT1a regulates host cytokinin responses in Arabidopsis.

New Phytol., 232, 1582-1590 (2021) Link


Furuta, M.K., Xiang, L., Cui, S., and *Yoshida, S.

Molecular dissection of haustorium development in Orobanchaceae parasitic plants.

Plant Physiol., 186, 1424-1434 (2021) Link


Fishman, M.R., and *Shirasu, K.

How to resist parasitic plants: pre- and post attachment strategies.

Curr. Opin. Plant Biol., 62, 102004 (2021) Link


Masumoto, N., Suzuki, Y., Cui, S., Wakazaki, M., Sato, M., Shibata, A., Furuta, K. M., Ichihashi, Y., Shirasu, K., Toyooka, K., Sato, Y., and *Yoshida, S.

Three-dimensional reconstructions of haustoria in two parasitic plant species in the Orobanchaceae.

Plant Physiol., 185, 1429-1442 (2021) Link


Boukteb, A., Sakaguchi, S., Ichihashi, Y., Kharrat, M., Nagano, A.J., *Shirasu, K., and *Bouhadida, M.

Analysis of genetic diversity and population structure of Orobanche foetida populations from Tunisia using RADseq.

Front Plant Sci., 12, 618245 (2021) Link


Cui Songkui、*吉田聡子

寄生植物の吸器形成と宿主侵入におけるエチレンの役割

BSJ-Review, 12, 101 (2021) Link


*吉田聡子、*白須賢

ストライガのゲノム解析から見えてきた寄生植物の進化

植物の生長調節, 55, 105-109 (2020) Link


木下班・論文発表

植物ビリルビンの発見:変動する光環境下で酸化ストレスを低減する

Ishikawa, K., Xie, X., Osaki, Y., Miyawaki, A., Numata, K., and *Kodama, Y.

Bilirubin is produced nonenzymatically in plants to maintain chloroplast redox status.

Sci. Adv., 9, eadh4787 (2023) Linkプレスリリース

ビリルビンはヒトなどの動物の血液に含まれるヘムの代謝産物として知られ、黄疸の原因物質として有名な色素です。人体においてはヘムの多くが赤血球中のグロビンというタンパク質に結合した「ヘモグロビン」として存在し、酸素を全身に輸送する機能を果たしています。一方で、血液が分解される際には、グロビンタンパク質から外れたヘム(遊離ヘム)が発生しますが、これが強い毒性を有することが知られています。そこで動物は、酵素を使って遊離ヘムを分解するシステムを有しています。動物では、遊離ヘムはビリベルジンという物質になった後、最終的にビリルビンに代謝されます。植物は血液を持ちませんが、動物と同様にヘムを有し、ヘムは酵素と結合することで、光合成や呼吸などで重要な役割を果たしています。しかし植物における遊離ヘムは、葉緑体内の酵素によってビリベルジンに変換されるものの、動物とは異なり、ビリルビンには代謝されないと考えられてきました。本研究では、ビリルビンに結合した際に蛍光を発するニホンウナギ由来UnaGタンパク質を用いて、様々な植物種でビリルビンが作られることを発見しました。また植物ビリルビンは、光合成の際に大量に発生するNADPHという物質と反応して非酵素的に作られ、酸化ストレスの低減に働いていました。この非酵素反応を介したメカニズムは、植物が変動する光環境に迅速に対応するために発達させたものと考えられます。


植物の気孔開口を抑え、乾燥耐性を付与する天然物を新たに発見

Aihara, Y., Maeda, B., Goto, K., Takahashi, K., Nomoto, M., Toh S., Ye, W., Toda, Y., Uchida, M., Asai, E., Tada, Y., Itami, K., Sato, A., *Murakami, K., and *Kinoshita, T.

Identification and improvement of isothiocyanate-based inhibitors on stomatal opening to act as drought tolerance–conferring agrochemicals.

Nature Commun., 14, 2665 (2023) Linkプレスリリース

植物の表皮には気孔が数多く存在し、植物はこの孔を通して光合成に必要な二酸化炭素を取り込み、蒸散や酸素の放出など、大気とのガス交換を行っています。気孔は一対の孔辺細胞により構成され、太陽光に含まれる青色光などに応答して開口します。孔辺細胞に青色光が照射されると、青色光受容体フォトトロピンが活性化し、細胞内シグナル伝達を経て細胞膜プロトンポンプを活性化し、気孔開口の駆動力が形成されますが、青色光がどのようにプロトンポンプを活性化するのか、シグナル伝達の詳細は完全には明らかになっていません。本研究では、気孔開度制御の分子機構を明らかにするため、気孔開度に影響を与える化合物の網羅的なスクリーニング(約3万)を実施しました。その結果、アブラナ目植物がもつ天然物のイソチオシアネートであるベンジルイソチオシアネート (BITC) が細胞膜プロトンポンプの活性化を抑制することで気孔開口を抑制することが明らかとなりました。また、BITCの分子構造を改良することによって、抑制活性がBITCよりも最大66倍強いスーパーITCの開発にも成功しました。スーパーITCは、植物ホルモン・アブシジン酸をしのぐ気孔開口抑制活性を有し、かつ、効果がより長期間持続することが分かりました。さらに、これらの化合物をキクの切花や土植えのハクサイに散布したところ、乾燥による葉のしおれが抑制されることが明らかとなり、切花や生け花の鮮度保持剤や農作物の乾燥耐性付与剤としての利用が期待される結果が得られました。


Takagi, M., Hirata, R., Aihara, Y., Hayashi, Y., Mizutani-Aihara, M., Ando, E., Yoshimura-Kono, M., Tomiyama, M., Kinoshita, T., *Mine, A., and *Toda, Y.

Image-based quantification of Arabidopsis thaliana stomatal aperture from leaf images.

Plant Cell Physiol., in press (2023) Link


Xie, W., Liu, S., Gao, H., Wu, J., Liu, D., Kinoshita, T., and *Huang, C.-F.

PP2C.D phosphatase SAL1 positively regulates aluminum resistance via restriction of aluminum uptake in rice.

Plant Physiol., in press (2023) Link


*Raghavendra, A.S., *Ye, W., and *Kinoshita, T.

Editorial: pH as a signal and secondary messenger in plant cells.

Front. Plant Sci., 14, 1148689 (2023) Link


Lee, N., Ozaki, Y., Hempton, A.K., Takagi, H., Purusuwashi, S., Song, Y.H., Endo, M., Kubota, A., and *Imaizumi, T.

The FLOWERING LOCUS T gene expression is controlled by high-irradiance response and external coincidence mechanism in long days in Arabidopsis.

New Phytol., in press (2023) Link


Yong, L.K., and *Kodama, Y.

Dark-induced chloroplast relocation depends on actin filaments in the liverwort Apopellia endiviifolia along with the light- and cold-induced relocations.

Plant Cell Environ., 46, 1822-1832 (2023) Link


Takagi, H., Hempton, A.K., and *Imaizumi, T.

Photoperiodic flowering in Arabidopsis: Multilayered regulatory mechanisms of CONSTANS and the florigen FLOWERING LOCUS T.

Plant Commun., 4, 100552 (2023) Link


Ding, M., Zhu, Y., and *Kinoshita, T.

Stomatal properties of Arabidopsis cauline and rice flag leaves and their contributions to seed production and grain yield.

J. Exp. Bot., 74, 1957-1973 (2023) Link


Kinoshita, S., Suzuki, T., Kiba, T., Sakakibara, H., and *Kinoshita, T.

Photosynthetic-product-dependent activation of plasma membrane H+-ATPase and nitrate uptake in Arabidopsis leaves.

Plant Cell Physiol., 64, 191-203 (2023) Link


Bashir, K., Todaka, D., Rasheed, S., Matsui, A., Ahmad, Z., Sako, K., Utsumi, Y., Vu, A.T., Tanaka, M., Takahashi, S., Ishida, J., Tsuboi, Y., Watanabe, S., Kanno, Y., Ando, E., Shin, K.-C., Seito, M., Motegi, H., Sato, M., Li, R., Kikuchi, S., Fujita, M., Kusano, M., Kobayashi, M., Habu, Y., Nagano, A.J., Kawaura, K., Kikuchi, J., Saito, K., Hirai, M.Y., Seo, M., Shinozaki, K., Kinoshita, T., and *Seki, M.

Ethanol-mediated novel survival strategy against drought stress in plants.

Plant Cell Physiol., 63, 1181-1192 (2022) Link


Vu, A.T., *Utsumi, Y., Utsumi, C., Tanaka, M., Takahashi, S., Todaka, D., Kanno, Y., Seo, M., Ando, E., Sako, K., Bashir, K., Kinoshita, T., Pham, X.H., and *Seki, M.

Ethanol treatment enhances drought stress avoidance in cassava (Manihot esculenta Crantz).

Plant Mol. Biol., 110, 269-285 (2022) Link


Ichikawa, S., Ishikawa, K., Miyakawa, H., and *Kodama, Y.

Live-cell imaging of the chloroplast outer envelope membrane using fluorescent dyes.

Plant Direct, 6, e462 (2022) Link


*Toda, Y., Perry, G.J.P., Inoue, S., Ito, E., Kawakami, T., Narouz, M.R., Takahashi, K., Aihara, Y., Maeda, B., Kinoshita, T., Itami, K., and *Murakami, K.

Identification of stomatal-regulating molecules from de novo arylamine collection through aromatic C–H amination.

Sci. Rep., 12, 949 (2022) Link


*Ye, W., *Dong, J., and *Kinoshita, T.

Editorial: stomatal biology and beyond.

Front. Plant Sci., 13, 848811 (2022) Link


Blair, E.J., Goralogia, G.S., Lincoln, M.J., Imaizumi, T., and *Nagel, D.H.

Clock-controlled and cold-induced CYCLING DOF FACTOR6 alters growth and development in Arabidopsis.

Front. Plant Sci., 13, 919676 (2022) Link


Soda, M.N., Hayashi, Y., Takahashi, K., and *Kinoshita, T.

Tryptophan synthase ß subunit 1 affects stomatal phenotypes in Arabidopsis thaliana.

Front. Plant Sci., 13, 1011360 (2022) Link


*Ando, E., Kollist, H., Fukatsu, K., *Kinoshita, T., and Terashima, I.

Elevated CO2 induces rapid dephosphorylation of plasma membrane H+-ATPase in guard cells.

New Phytol., 236, 2061–2074 (2022) Linkプレスリリース


*Friml, J., Gallei, M., Gelová, Z., Johnson, A., Mazur, E., Monzer, A., Rodriguez, L., Roosjen, M., Verstraeten, I., Živanović, B.D., Zou, M., Fiedler, L., Giannini, C., Grones, P., Hrtyan, M., Kaufmann, W.A., Kuhn, A., Narasimhan, M., Randuch, M., Rýdza, N., Takahashi, K., Tan, S., Teplova, A., Kinoshita, T., Weijers, D., and Rakusová, H.

ABP1–TMK auxin perception for global phosphorylation and auxin canalization.

Nature, 609, 575–581 (2022) Link


Ueda, A., Aihara, Y., Sato, S., Kano, K., Mishiro-Sato, E., Kitano, H., Sato, A., *Fujimoto, K.J., Yanai, T., *Amaike, K., *Kinoshita, T., and *Itami, K.

Discovery of 2,6-dihalopurines as stomata opening inhibitors: implication of an LRX-mediated H+-ATPase phosphorylation pathway.

ACS Chem. Biol., 18, 347-355 (2023) Link


*Inoue, S.I, Hayashi, M., Huang, S., Yokosho, K., Gotoh, E., Ikematsu, S., Okumura, M., Suzuki, T., Kamura, T., *Kinoshita, T., and *Ma, J.F.

A tonoplast-localized magnesium transporter is crucial for stomatal opening in Arabidopsis under high Mg2+ conditions.

New Phytol., 236, 864-877 (2022) Linkプレスリリース


*Kinoshita S.N., and *Kinoshita T.

A win-win scenario for photosynthesis and the plasma membrane H+ pump.

Front. Plant Sci., 13, 982485 (2022) Link


Noguchi, M., and *Kodama, Y.

Temperature sensing in plants: On the dawn of molecular thermosensor research.

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Ishikawa, K., Konno, R., Hirano, S., Fujii, Y., Fujiwara, M., Fukao, Y, and *Kodama, Y.

The endoplasmic reticulum membrane-bending protein RETICULON facilitates chloroplast relocation movement in Marchantia polymorpha.

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Hirano, S., Sasaki, K., Osaki, Y., Tahara, K., Takahashi, H., Takemiya, A., and *Kodama, Y.

The localization of phototropin to the plasma membrane defines a cold-sensing compartment in Marchantia polymorpha.

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Chonprakun, T., Horii, Y., Mori, M., Fujita, S., Ohtani, M., Tsuchiya, K., Kodama, Y., *Odahara, M., and *Numata K.

Non-transgenic gene modulation via spray delivery of nucleic acid/peptide complexes into plant nuclei and chloroplasts.

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Akiyama, M., Sugimoto, H., Inoue, S., Takahashi, Y., Hayashi, M., Hayashi, Y., Mizutani, M., Ogawa, T., Kinoshita, D., Ando, E., Park, M., Gray, W.M., and *Kinoshita, T.

Type 2C protein phosphatase clade D family members dephosphorylate guard cell plasma membrane H+-ATPase.

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Hayashi, Y., *Takahashi, Y., Fukatsu, K., Tada, Y., Takahashi, K., Kuwata, K., Suzuki, T., and *Kinoshita, T.

Identification of abscisic acid-dependent phosphorylated basic helix-loop-helix transcription factors in guard cells of Vicia faba by mass spectrometry.

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Ren, Z., Suolang, B., Fujiwara, T., Yang, D., Saijo, Y., *Kinoshita, T., and *Wang, Y.

Promotion and upregulation of a plasma membrane proton-ATPase strategy: principles and applications.

Front. Plant Sci., 12, 749337 (2021) Link


Lin, W., Zhou, X., Tang, W., Takahashi, K., Pan, X., Dai, J., Ren, H., Zhu, X., Pan, S., Zheng, H., Gray, W.M., Xu, T., and Kinoshita, T., and *Yang, Z.

TMK-based cell surface auxin signaling activates cell wall acidification in Arabidopsis.

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Li, L., Verstraeten, I., Roosjen, M., Takahashi, K., Rodriguez, L., Merrin, J., Chen, J., Shabala, L., Smet, W., Hong, R.H., Vanneste, S., Shabala, S., De Rybel, B., Weijers, D., Kinoshita, T., Gray, W.M., and *Friml, J.

Cell surface and intracellular auxin signalling for H+ fluxes in root growth.

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*Toh, S., Takata, N., Ando, E., Toda, Y., Wang, Y., Hayashi, Y., Mitsuda, N., Nagano, S., Taniguchi, T., and *Kinoshita, T.

Overexpression of plasma membrane H+-ATPase in guard cells enhances light-induced stomatal opening, photosynthesis, and plant growth in hybrid aspen.

Front. Plant Sci., 12, 766037 (2021) Link


Ye, W., Koya, S., Hayashi, Y., Jiang, H., Oishi, T., Kato, K., Fukatsu, K., and *Kinoshita, T.

Identification of genes preferentially expressed in stomatal guard cells of Arabidopsis thaliana and involvement of the aluminum-activated malate transporter 6 vacuolar malate channel in stomatal opening.

Front. Plant Sci., 12, 744991 (2021) Link


Ding, M., Zhang, M., Zeng, H., Hayashi, Y., Zhu, Y., and *Kinoshita, T.

Molecular basis of plasma membrane H+-ATPase function and potential application in the agricultural production.

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Wang, T., Ye, W., Wang, Y., Zhang, M., Aihara, Y., and *Kinoshita, T.

Protease inhibitor-dependent inhibition of light-induced stomatal opening.

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*Toda, Y., *Tameshige, T., Tomiyama, M., Kinoshita, T., and Shimizu, K.K.

An affordable image-analysis platform to accelerate stomatal phenotyping during microscopic observation.

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*Kinmonth-Schultz, H., Lewandowska-Sabat, A., Imaizumi, T., Ward, J.K., Rognli, O.A., and *Fjellheim, S.

Flowering times of wild Arabidopsis accessions from across Norway correlate with expression levels of FT, CO, and FLC genes.

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Kubota, A., Song, Y.H., and *Imaizumi T.

Simple nuclei preparation and co-immunoprecipitation procedures for studying protein abundance and interactions in plant circadian time courses.

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Kato, S., Takahashi, Y., Fujii, Y., Sasaki, K., Hirano, S., Okajima, K., and *Kodama, Y.

The photo-thermochemical properties and functions of Marchantia phototropin encoded by an unduplicated gene in land plant evolution.

J. Photochem. Photobiol. B., 224, 112305 (2021) Link


Takahashi, H., and *Kodama, Y.

Culture-based preservation of Marchantia polymorpha gemmalings and thalli without encapsulation, drying, or freezing.

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Yokawa, K., and *Kodama, Y.

A green light-excitable FRET system for monitoring intracellular calcium levels in plant cells.

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Kamiyama, Y., Hirotani, M., Ishikawa, S., Minegishi, F., Katagiri, S., Rogan, C., Takahashi, F., Nomoto, M., Ishikawa, K., Kodama, Y., Tada, Y., Takezawa, D., Anderson, J., Peck, S., Shinozaki, K., and *Umezawa, T.

Arabidopsis group C Raf-like protein kinases negatively regulate abscisic acid signaling and are direct substrates of SnRK2.

Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 118, e2100073118 (2021) Linkプレスリリース


Yong, L.K., Tsuboyama,. S, Kitamura, R., Kurokura, T., Suzuki, T., and *Kodama, Y.

Chloroplast relocation movement in the liverwort Apopellia endiviifolia.

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Oikawa, K., Imai ,T., *Kodama Y., and *Numata, K.

Effects of mitochondria-selective fluorescent probes on mitochondrial movement in Arabidopsis mesophyll cells evaluated by using the quantification.

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Oikawa, K., Imai, T., Thagun, C., Toyooka, K., Yoshizumi, T., Ishikawa, K., *Kodama, Y., and *Numata, K.

Mitochondrial movement during its association with chloroplasts in Arabidopsis thaliana.

Commun. Biol., 4, 292 (2021) Linkプレスリリース


土壌中の窒素量に応じて開花時期を調節する分子機構を解明

Sanagi, M., Aoyama, S., Kubo, A., Lu, Y., Sato, Y., Ito, S., Abe, M., Mitsuda, N., Ohme-Takagi, M., Kiba, T., Nakagami, H., Rolland, F., Yamaguchi, J., *Imaizumi, T., and *Sato, T.

Low nitrogen conditions accelerate flowering by modulating the phosphorylation state of FLOWERING BHLH 4 in Arabidopsis.

Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 118, e2022942118 (2021) Linkプレスリリース

土壌中の窒素量が開花時期に影響を及ぼすという観察は農作物でも見受けられますがそのメカニズムは殆ど分かっていませんでした。本研究では、窒素量に応じてリン酸化の程度が顕著に異なる転写因子が開花制御に重要な因子であるFBH4であることを発見しました。さらに培養条件中の窒素量によりFBH4タンパク質のリン酸化修飾変化が起こり、タンパク質の細胞内局在を変化させることによって転写因子の活性を制御していることが示唆されました。その上FBH4タンパク質はSnRK1リン酸化酵素によりリン酸化される事、また窒素量に応じてSnRK1の活性が変わる事を見出しました。これらのメカニズムを介して窒素量の変化が開花時期を調節する事を明らかにしました。


*Kinoshita, T., Toh, S., and *Torii, K.U.

Chemical control of stomatal function and development.

Curr. Opin. Plant Biol., 60, 102010 (2021) Link


植物の養分吸収、気孔開口や光合成に多大な影響を与える重要因子の発見

Zhang, M., Wang, Y., Chen, X., Xu, F., Ding, M., Ye, W., Kawai, Y., Toda, Y., Hayashi, Y., Suzuki, T., Zeng, H., Xiao, L., Xiao, X., Xu, J., Guo, S., Yan, F., Shen, Q., Xu, G., *Kinoshita, T., and *Zhu, Y.

Plasma membrane H+-ATPase overexpression increases rice yield via simultaneous enhancement of nutrient uptake and photosynthesis.

Nature Commun., 12, 735 (2021) Link, プレスリリース

植物は、根から窒素などの養分を吸収すると同時に、葉の気孔を開き、CO2を取り込んで光合成を行い、成長しています。本研究では、イネの養分吸収と気孔開口について解析を行い、細胞膜プロトンポンプと呼ばれる酵素が共通して重要な役割を果たすことが明らかとなりました。そこで、プロトンポンプ過剰発現イネの詳細な解析を行ったところ、野生株と比べ、根での養分吸収、気孔開口、光合成活性が20%以上増加し、隔離水田での栽培試験において収量が30%以上増加することが明らかとなりました。さらに過剰発現イネでは窒素の施肥量を半分に減らしても、通常より収量が多いことを見出しました。本研究の成果は、今後、食糧増産や環境問題に大きく関わるCO2や肥料の削減に貢献することが期待されます。


Pudasaini, A., Green, R., Song, Y.H., Blumenfeld, A., Karki, N., Imaizumi, T., and *Zoltowski, B.D.

Steric and electronic interactions at Gln154 in ZEITLUPE induce reorganization of the LOV domain dimer interface.

Biochemistry, 60, 95-103 (2021) Link

杉本班・論文発表

*Morinaka, H., Sakamoto, Y., Iwase, A., and *Sugimoto, K.

How do plants reprogramme the fate of differentiated cells?

Curr. Opin. Plant Biol., 74, 102377 (2023) Link


Takatsuka, H., Sasaki, A., Takahashi, N., Shibata, M., Sugimoto, K., Tanaka, M., Seki, M., and *Umeda, M.

Cytokinin signaling promotes root hair growth by directly regulating RSL4 expression.

J. Exp. Bot., in press (2023) Link


Tanaka, H., Hashimoto, N., Kawai, S., Yumoto, E., Shibata, K., Tameshige, T., Yamamoto, Y., Sugimoto, K., Asahina, M., and *Ikeuchi, M.

Auxin-induced WUSCHEL-RELATED HOMEOBOX13 mediates asymmetric activity of callus formation upon cutting.

Plant Cell Physiol., 64, 305-316. (2023) Link


Hung, F.Y., Feng, Y.R., Hsin, K.T., Shih, Y.H., Chang, C.H., Zhong, W.J., Lai, Y.C., Xu, Y., Yang, S., Sugimoto, K., Cheng, Y.S., and *Wu, K.

Arabidopsis histone H3 lysine 9 methyltransferases KYP/SUVH5/6 are involved in leaf development by interacting with AS1-AS2 to repress KNAT1 and KNAT2.

Commun. Biol., 6, 219 (2023) Link


Temman, H., Sakamoto, T., Ueda, M., Sugimoto, K., Migihashi, M., Yamamoto, K., Tsujimoto-Inui, Y., Sato, H., Shibuta, M. K., Nishino, N., Nakamura, T., Shimada, H., Taniguchi, Y. Y., Takeda, S., Aida, M., Suzuki, T., Seki, M., and *Matsunaga, S.

Histone deacetylation regulates de novo shoot regeneration.

PNAS Nexus, 2, pdad002 (2023) Linkプレスリリース


Kikuchi, S., Sakamoto, T., Matsunaga, S., and *Iwamoto, A.

Novel whole-mount FISH analysis for intact root of Arabidopsis thaliana with spatial reference to 3D visualization.

J. Plant Res., 136, 423–428 (2023) Link


Kato, S., Misumi, O., Maruyama, S., Nozaki, H., Tsujimoto-Inui, Y., Takusagawa, M., Suzuki, S., Kuwata, K., Noda, S., Ito, N., Okabe, Y., Sakamoto, T., Yagisawa, F., Matsunaga, T. M., Matsubayashi, Y., Yamaguchi, H., Kawachi, M., Kuroiwa, H., *Kuroiwa, T., and *Matsunaga, S.

Genomic analysis of an ultrasmall freshwater green alga, Medakamo hakoo.

Commun. Biol., 6, 89 (2023) Linkプレスリリース


Li, Y., and *Matsunaga, S.

Various strategies for improved signal-to-noise ratio in CRISPR-based live cell imaging.

Cytologia, 88, 3-7 (2023) Link


Takatsuka, H., Nomoto, Y., Yamada, K., Mineta, K., Breuer, C., Ishida, T., Yamagami, A., Sugimoto, K., Nakano, T., and *Ito, M.

MYB3R-SCL28-SMR module with a role in cell size control negatively regulates G2 progression in Arabidopsis

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*Morinaka, H., Coleman, D., Sugimoto, K., and *Iwase, A.

Molecular mechanisms of plant regeneration from differentiated cells: approaches from historical tissue culture systems.

Plant Cell Physiol., 64, 297-304 (2022) Link


Jacques, C.N., *Favero, D.S., Kawamura, A., Suzuki, T., Sugimoto, K., and *Neff, M.M.

SUPPRESSOR OF PHYTOCHROME B-4#3 reduces the expression of PIF-activated genes and increases expression of growth repressors to regulate hypocotyl elongation in short days.

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Okabe, Y., and *Matsunaga, S.

Natural and artificial photosymbiosis in vertebrates.

Cytologia, 87, 69-72 (2022) Link


Mori, S., Sumiya, N., and *Matsunaga, S.

Nucleomorph: A fascinating remnant of endosymbiosis.

Cytologia, 87, 203-208 (2022) Link


*Matsunaga S.

Transcription factors linking the perception of mechanical stress at the cell wall with the responsive gene network.

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Sakamoto, Y., Kawamura, A., Suzuki, T., Segami, S., Maeshima, M., Polyn, S., De Veylder, L., and *Sugimoto, K.

Transcriptional activation of auxin biosynthesis drives developmental reprogramming of differentiated cells.

Plant Cell, 34, 4348-4365 (2022) Linkプレスリリース


細胞核におけるDNA空間配置を決めるメカニズムを解明

*Sakamoto, T., Sakamoto, Y., Grob, S., Slane, D., Yamashita, T., Ito, N., Oko, Y., Sugiyama, T., Higaki, T., Hasezawa, S., Tanaka, M., Matsui, A., Seki, M., Suzuki, T., Grossniklaus, U., and *Matsunaga, S.

Two-step regulation of centromere distribution by condensin II and the nuclear envelope proteins.

Nature Plants, 8, 940-953 (2022) Linkプレスリリース

様々な環境に対応する遺伝子発現を正常に実行するためには、細胞核内のDNAが3次元的に適切な空間配置ポジションをとることが重要であることが示唆されています。シロイヌナズナの変異体を使用してセントロメアを分散配置させるタンパク質群(CII-LINC複合体およびCRWN)の同定に成功し、二つの分子経路が関与することを明らかにしました。1885年以来、130年以上、謎であったセントロメアの空間配置パターンの分子メカニズムが明らかになりました。また、正常なセントロメアの空間配置ができなくなると、DNA損傷ストレスを受けた時に器官成長が悪くなることがわかりました。これは、生物が環境ストレスに対応するためには、細胞核内の適切なDNAの空間配置が必要なことを示唆しています。


*Shibata, M., Favero, D., Takebayashi, R., Takebayashi, A., Kawamura, A., Rymen, B, Hosokawa, Y., and *Sugimoto, K.

Trihelix transcription factors GTL1 and DF1 prevent aberrant root hair formation in an excess nutrient condition.

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Nomoto, Y., Takatsuka, H., Yamada, K., Suzuki, T., Suzuki, T., Huang, Y., Latrasse, D., An, J., Gombos, M., Breuer, C., Ishida, T., Maeo, K., Imamura, M., Yamashino, T., Sugimoto, K., Magyar, Z., Bögre, L., Raynaud, C., Benhamed, M., and *Ito, M.

A hierarchical transcriptional network activates specific CDK inhibitors that regulate G2 to control cell size and number in Arabidopsis.

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Méteignier, L.V., Lecampion, C., Velay, F., Vriet, C., Dimnet, L., Rougée, M., Breuer, C., Soubigou-Taconnat, L., Sugimoto, K., Barneche, F., and *Laloi, C.

Topoisomerase VI participates in an insulator-like function that prevents H3K9me2 spreading.

Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 119, e2001290119 (2022) Link


Serivichyaswat, P.T., Bartusch, K., Leso, M., Musseau, C., Iwase, A., Chen, Y., Sugimoto, K., Quint, M., and *Melnyk, C.W.

High temperature perception in leaves promotes vascular regeneration in distance tissues.

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Sato, M., Akashi, H., Sakamoto, Y., Matsunaga, S., and *Tsuji, H.

Whole-tissue three-dimensional imaging of rice at single-cell resolution.

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*Kim, J.S., Sakamoto, Y., Takahashi, F., Shibata, M., Urano, K., Matsunaga, S., Yamaguchi-Shinozaki, K., and *Shinozaki, K.

Arabidopsis TBP-ASSOCIATED FACTOR 12 ortholog NOBIRO6 controls root elongation with unfolded protein response cofactor activity.

Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 119, e2120219119 (2022) Linkプレスリリース


*Roeder, A.H.K., Otegui, M.S., Dixit, R., Anderson, C.T., Faulkner, C., Zhang, Y., Harrison, M.J., Kirchhelle, C., Goshima, G., Coate, J.E., Doyle, J.J., Hamant, O., Sugimoto, K., Dolan, L., Meyer, H., Ehrhardt, D.W., Boudaoud, A., and Messina, C.

Fifteen compelling open questions in plant cell biology.

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Lambolez, A., Kawamura, A., Takahashi, T., Rymen, B., Iwase, A., Favero, D.S., Ikeuchi, M., Suzuki, T., Cortijo, S., Jaeger, K.E., Wigge, P.A., and *Sugimoto, K.

Warm temperature promotes shoot regeneration in Arabidopsis thaliana.

Plant Cell Physiol., 63, 618-634 (2022) Link


*Iwase, A., Takebayashi, A., Aoi, Y., Favero, D.S., Watanabe, S., Seo, M., Kasahara, H., and *Sugimoto, K.

4-Phenylbutyric acid promotes plant regeneration as an auxin by being converted to phenylacetic acid via an IBR3-independent pathway.

Plant Biotechnol., 39, 51-58 (2022) Link


*Ikeuchi, M., Iwase, A., Ito, T., Tanaka, H., Favero, D.S., Kawamura, A., Sakamoto, S., Wakazaki, M., Tameshige, T., Fujii, H., Hashimoto, N., Suzuki, T., Hotta, K., Toyooka, K., Mitsuda, N., and Sugimoto, K.

Wound-inducible WUSCHEL-RELATED HOMEOBOX 13 is required for callus growth and organ reconnection.

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*Sugimoto, K., and *Nowack, M.K.

Plant development meets climate emergency – it's time to plant an apple tree.

Curr. Opin. Plant Biol., 65, 102175 (2022) Link


Sakamoto, Y., Ishimoto, A., Sakai, Y., Sato, M., Nishihama, R., Abe, K., Sano, Y., Furuichi, T., Tsuji, H., Kohchi, T., and *Matsunaga, S.

Improved clearing method contributes to deep imaging of plant organs.

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Morinaka, H., Mamiya, A., Tamaki, H., Iwamoto, A., Suzuki, T., Kawamura, A., Ikeuchi, M., Iwase, A., Higashiyama, T., Sugimoto, K., and *Sugiyama, M.

Transcriptome dynamics of epidermal reprogramming during direct shoot regeneration in Torenia fournieri.

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*Iwase, A., Kondo, Y., Laohavisit, A., Takebayashi, A., Ikeuchi, M., Matsuoka, K., Asahina, M., Mitsuda, N., Shirasu, K., Fukuda, H., and *Sugimoto, K.

WIND transcription factors orchestrate wound-induced callus formation, vascular reconnection and defense response in Arabidopsis.

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Yagi, N., Kato, T., Matsunaga, S., Ehrhardt, D.W., *Nakamura, M., and *Hashimoto T.

An anchoring complex recruits katanin for microtubule severing at the plant cortical nucleation sites.

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Aoki, R., and *Matsunaga, S.

A photosynthetic animal: a sacoglossan sea slug that steals chloroplasts.

Cytologia, 86, 103-107 (2021) Link


Shibuta, M.K., Sakamoto, T., Yamaoka, T., Yoshikawa, M., Kasamatsu, S., Yagi, N., Fujimoto, S., Suzuki, T., Uchino, S., Sato, Y., Kimura, H., and *Matsunaga, S.

A live imaging system to analyze spatiotemporal dynamics of RNA polymerase II modification in Arabidopsis thaliana.

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Matsuo, T., Isosaka, T., Hayashi, Y., Tang, L., Doi, A., Yasuda, A., Hayashi, M., Lee, C.Y., Cao, L., Kutsuna, N., Matsunaga, S., Matsuda, T., Yao, I., Setou, M., Kanagawa, D., Higasa, K., Ikawa, M., *Liu, Q., *Kobayakawa, R., and *Kobayakawa, K.

Thiazoline-related innate fear stimuli orchestrate hypothermia and anti-hypoxia via sensory TRPA1 activation.

Nature Commun., 12, 2074 (2021) Link


Fujiwara, Y., Matsunaga, S., and *Sakamoto, T.

Next generation sequence-based technologies for analyzing DNA strand breaks.

Cytologia, 86, 3-9 (2021) Link


Martinez, C.C., Li, S., Woodhouse, M.R., Sugimoto, K., and *Shinha, N.R.

Spatial transcriptional signatures define margin morphogenesis along the proximal-distal and medio-lateral axes in tomato (Solanum lycopersicum) leaves.

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Kobayashi, A., Takayama, Y., Hirakawa, T., Okajima, K., Oide, M., Oroguchi, T., Inui, Y., Yamamoto, M., Matsunaga, S., and *Nakasako, M.

Common architectures in cyanobacteria Prochlorococcus cells visualized by X-ray diffraction imaging using X-ray free-electron laser.

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Kawakubo, H., *Kamisuki, S., Suzuki, K., Carbonell, J. I., Saito, S., Murata, H., Tanabe, A., Hongo, A., Murakami, H., Matsunaga, S., Sakaguchi, K., Sahara, H., Sugawara, F., and Kuramochi, K.

SQAP, an acyl sulfoquinovosyl derivative, suppresses expression of histone deacetylase and induces cell death of cancer cells under hypoxic conditions.

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環境変化に応じて遺伝子が細胞核内の空間配置を変化させる仕組みを解明

Sakamoto, Y., Sato, M., Sato, Y., Harada, A., Suzuki, T., Goto, C., Tamura, K., Toyooka, K., Kimura, H., Ohkawa, Y., Hara-Nishimura, I., Takagi, S., and *Matsunaga, S.

Subnuclear gene positioning through lamina association affects copper tolerance.

Nature Commun., 11, 5914 (2020) Link, プレスリリース

遺伝子は3次元的にDNAがパッケージングされた細胞核内で、空間に配置されています。そのため、遺伝子が細胞核内の3次元的配置を変化させて、遺伝子発現のON/OFFを調節することが知られていましたが、その詳細なメカニズムは不明なままでした。細胞核内の遺伝子の3次元的配置を制御するタンパク質として、核膜裏打ちタンパク質CRWNを同定しました。また、蛍光イメージング、クロマチン挿入標識(CHIL)、蛍光in situ hybridization (FISH)を用いることで、外部環境の変化に応じて遺伝子の空間配置が変化することが明らかになりました。銅環境の変化に合わせて銅関連遺伝子の空間配置が変化し、銅関連遺伝子がCRWNに結合することで遺伝子の発現がONになることがわかりました。


Nishioka, S., Sakamoto, T., and *Matsunaga, S.

Roles of BRAHMA and its interacting partners in plant chromatin remodeling.

Cytologia, 85, 263-267 (2020) Link

芦苅班・論文発表

*Takahashi, H., Abo, C., Suzuki, H., Romsuk, J., Oi, T., Yanagawa, A., Gorai, T., Tomisaki, Y., Jitsui, M., Shimamura, S., Mori, H., Kaga, A., Ishimoto, M., Seki, H., Muranaka, T., and Nakazono, M.

Triterpenoids in aerenchymatous phellem contribute to internal root aeration and waterlogging adaptability in soybeans.

New Phytol., in press (2023) Linkプレスリリース


Tomoi, T., Tameshige, T., Betsuyaku, E., Hamada, S., Sakamoto, J., Uchida, N., Torii, K.U., Shimizu, K.K., Tamada, Y., Urawa, H., Okada, K., Fukuda, H., Tatematsu, K., *Kamei, Y., and *Betsuyaku, S.

An improved method to achieve targeted single-cell gene induction in Arabidopsis thaliana.

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*Nagai, K.,and Ashikari, M.

Molecular mechanism of internode elongation in rice.

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Ning, J., Yamauchi, T., Takahashi, H., Omori, F., Mano, Y., and *Nakazono, M.

Asymmetric auxin distribution establishes a contrasting pattern of aerenchyma formation in the nodal roots of Zea nicaraguensis during gravistimulation.

Front. Plant Sci., 14, 1133009 (2023) Link


Agata, A., Ashikari, M., Sato, Y., Kitano, H., and *Hobo, T.

Designing rice panicle architecture via developmental regulatory genes.

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*Peralta Ogorek, L.L., Takahashi, H., Nakazono, M., and *Pedersen, O.

The barrier to radial oxygen loss protects roots against hydrogen sulphide intrusion and its toxic effect.

New Phytol., 238, 1825-1837 (2023) Link


Nakashima, Y., Kobayashi, Y., Murao, M., Kato, R., Endo, H., Higo, A., Iwasaki, R., Kojima, M., Takebayashi, Y., Sato, A., Nomoto, M., Sakakibara, H., Tada, Y., Itami, K., Kimura, S., Hagihara, S., Torii, K.U., and *Uchida, N.

Identification of a pluripotency-inducing small compound, PLU, that induces callus formation via Heat Shock Protein 90-mediated activation of auxin signaling.

Front. Plant Sci., 14, 1099587 (2023) Link


アフリカの栽培イネが芒(のぎ)を失った理由を解明

Bessho-Uehara, K., Masuda, K., Wang, D., Angeles-Shim, R., Obara, K., Nagai, K., Murase, R., Aoki, S., Furuta, T., Miura, K., Wu, J., Yamagata, Y., Yasui, H., Kantar, M., Yoshimura, A., Kamura, T., McCouch, S., and *Ashikari M.

REGULATOR OF AWN ELONGATION 3, an E3 ubiquitin ligase, is responsible for loss of awns during African rice domestication.

Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 120, e2207105120 (2023) Linkプレスリリース

人類はおよそ1万年かけて、野生イネを改良して栽培に適したものにしてきました。イネはアジアとアフリカの2地域で独立に栽培化されましたが、その標的となった表現型は両者で共通するものが多く、芒(のぎ)の喪失もその1つでした。イネの芒は種子先端に形成される突起状の構造物で、野生イネでは自然状況下において種子の拡散や鳥獣からの食害防除に役立っていますが、栽培する上では作業を煩雑化する形質で、栽培化の過程で取り除かれました。本研究では、栽培化の過程でアフリカイネが芒を失う原因となった遺伝子変異を同定しました。これまでに研究チームは、アジアイネの芒喪失にRAE1とRAE2の2つの遺伝子の機能欠損が重要であったことを示してきましたが、アフリカイネの芒喪失については詳しくわかっていませんでした。本研究では、アフリカイネにおける芒喪失はE3ユビキチンリガーゼをコードするRAE3という遺伝子の機能欠損が原因であったことを示しました。これまでアジアイネとアフリカイネの栽培化関連形質は、同じ遺伝子の異なる変異が選抜されることにより達成されてきたと報告されていましたが、今回初めて、アジアイネとアフリカイネで共通の栽培化形質(芒の喪失)が異なる遺伝子変異の選抜によってもたらされたことを明らかにしました。


Negoro, S., Hirabayashi, T., Iwasaki, R., Torii, K.U., and *Uchida, N.

EPFL peptide signalling ensures robust self-pollination success under cool temperature stress by aligning the length of the stamen and pistil.

Plant Cell Environ., 46, 451-463 (2023) Linkプレスリリース


Niimi, Y., Nagai, K., Ashikari, M., and *Mizuta, Y.

Deep fluorescence observation in rice shoots via clearing technology.

J. Vis. Exp., 184, e64116 (2022) Link


*Yamauchi, T., and Nakazono, M.

Modeling-based age-dependent analysis reveals the net patterns of ethylene-dependent and -independent aerenchyma formation in rice and maize roots.

Plant Sci., 321, 111340 (2022) Link


*Nagai, K., Kurokawa, Y., Mori, Y., Minami, A., Reuscher, S., Wu, J., Matsumoto, T., and Ashikari, M.

SNORKEL genes relating to flood tolerance were pseudogenized in normal cultivated rice.

Plants, 11, 376 (2022) Link


Fujihara, R., Uchida, N., Tameshige, T., Kawamoto, N., Hotokezaka, Y., Higaki, T., Simon, R., Torii, K.U., Tasaka, M., and *Aida, M.

The boundary-expressed EPIDERMAL PATTERNING FACTOR-LIKE2 gene encoding a signaling peptide promotes cotyledon growth during Arabidopsis thaliana embryogenesis.

Plant Biotechnol., 38, 317-322 (2021) Link


*Yin, Y.G., Mori, Y., Suzui, N., Kurita, K., Yamaguchi, M., Miyoshi, Y., Nagao, Y., Ashikari, M., *Nagai, K., and Kawachi, N.

Noninvasive imaging of hollow structures and gas movement revealed the gas partial-pressure-gradient-driven long-distance gas movement in the aerenchyma along the leaf blade to submerged organs in rice.

New Phytol., 232, 1974-1984 (2021) Link


Bessho-Uehara, K., Yamagata, Y., Takashi, T., Makino, T., Yasui, H., Yoshimura, A., and *Ashikari, M.

Exploring the loci responsible for awn development in rice through comparative analysis of all AA genome species.

Plants, 10, 725 (2021) Link


*Jiménez, JdlC., Pellegrini, E., Pedersen, O., and Nakazono, M.

Radial oxygen loss from plant roots – methods.

Plants, 10, 2322 (2021) Link


*Yamauchi, T., and *Nakazono, M.

Mechanisms of lysigenous aerenchyma formation under abiotic stress.

Trends Plant Sci., 27, 13-15 (2022) Link


Cheng, P., Cao, L.J., B, Chen., Ashikari, M., and *Song, X.J.

Fine mapping and characterization of two novel quantitative trait loci for early seedling growth in rice.

Planta, 253, 56 (2021) Link


Noorrohmah, S., Takahashi, H., and *Nakazono, M.

Formation of a barrier to radial oxygen loss in L-type lateral roots of rice.

Plant Root, 14, 33-41 (2020) Link

佐瀬班・論文発表

*Berthelier, J., Furci, L., Asai, S., Sadykova, M., Shimazaki, T., Shirasu, K., and *Saze, H.

Long-read direct RNA sequencing reveals epigenetic regulation of chimeric gene-transposon transcripts in Arabidopsis thaliana.

Nature Commun., 14, 3248 (2023) Link


Nozawa, K., Masuda, S., Saze, H., Ikeda, Y., Suzuki, T., Takagi, H., Tanaka, K., Ohama, N., Niu, X., Kato, A., and *Ito, H.

Epigenetic regulation of ecotype-specific expression of the heat- activated transposon ONSEN.

Front. Plant Sci., 13, 899105 (2022) Link


Furci, L., Berthelier, J., Juez, O., Miryeganeh, M., and *Saze, H.

Handbook of Epigenetics, 263-286 (2022)


Nozawa, K., Masuda, S., Saze, H., Ikeda, Y., Suzuki, T., Takagi, H., Tanaka, K., Ohama, N., Niu, X., Kato, A., and *Ito, H.

Epigenetic regulation of ecotype-specific expression of the heat- activated transposon ONSEN.

Front. Plant Sci., 13, 899105 (2022) Link


Asanuma, T., Inagaki, S., Kakutani, T., Aburatani, H., and *Murakami, Y.

Tandemly repeated genes promote RNAi-mediated heterochromatin formation via an antisilencing factor, Epe1, in fission yeast.

Genes Dev., 36, 1145 (2022) Linkプレスリリース


ヒストン修飾の分布を決める2つの機構を発見

*Oya, S., Takahashi, M., Takashima, K., *Kakutani, T., and *Inagaki, S.

Transcription-coupled and epigenome-encoded mechanisms direct H3K4 methylation.

Nature Commun., 13, 4521 (2022) Linkプレスリリース

ヒストン修飾の1つであるヒストンH3タンパク質の4番目のリジンのメチル化(H3K4メチル化)は、進化的保存性が高く、ゲノムの中でも特に発現レベルの高い遺伝子領域に分布してします。H3K4メチル化が遺伝子の発現を促進しているのか、あるいは遺伝子発現の結果導入されるものなのかといった点や、H3K4メチル化が特定のゲノム領域に導入される仕組みについては、いくつもの仮説が提案され、議論が続いていました。今回の研究では複数あるH3K4メチル化酵素それぞれのゲノム中の分布を実験的に決定し、局在パターンを機械学習によりモデル化する手法から、遺伝子の転写装置と共働するタイプのメチル化酵素と、特定のクロマチン修飾やDNA配列を標的にするタイプのメチル化酵素の2つが分業してH3K4メチル化を制御していることを見出しました。またこの2つの制御モードはシロイヌナズナとマウスという進化的に遠く離れた生物種間で保存されていることも見出しました。


*Miryeganeh, M., Marlétaz, F., Gavriouchkina., D, and *Saze, H.

De novo genome assembly and in natura epigenomics reveal salinity-induced DNA methylation in the mangrove tree Bruguiera gymnorhiza.

New Phytol., 233, 2094-2110 (2022) Link, プレスリリース


*Inagaki, S.

The complex world of genetic systems for elaborate gene regulation that enables flexible plant life.

Genes Genet. Syst., 96, 207 (2021) Link


*Inagaki, S.

Silencing and anti-silencing mechanisms that shape the epigenome in plants.

Genes Genet. Syst., 96, 217 (2021) Link


*Yamaguchi, N., Matsubara, S., Yoshimizu, K., Seki, M., Hamada, K., Kamitani, M., Kurita, Y., Nomura, Y., Nagashima, K., Inagaki, S., Suzuki, T., Gan, E.S., To, T., Kakutani, T., Nagano, A.J., Satake, A., and *Ito, T.

H3K27me3 demethylases alter HSP22 and HSP17.6C expression in response to recurring heat in Arabidopsis.

Nature Commun., 12, 3480 (2021) Link


Takahashi, N., Inagaki, S., Nishimura, K., Sakakibara, H., Antoniadi, I., Krady, M., Ljung, K., and *Umeda, M.

Alterations in hormonal signals spatially coordinate distinct responses to DNA double-strand breaks in Arabidopsis roots.

Sci. Adv., 7, eabg0993 (2021) Link


アンチセンス転写によって駆動されるエピゲノム制御機構の発見

*Inagaki, S., Takahashi, M., Takashima, K., Oya, S., and Kakutani, T.

Chromatin-based mechanisms to coordinate convergent overlapping transcription.

Nature Plants, 7, 295-302 (2021) Link, プレスリリース

生物のゲノム上ではタンパク質をコードする遺伝子のみならず、非コード転写も頻繁に起きており、ゲノム上では入り組んだ転写が起きていることが分かってきていますが、この入り組んだ転写を調節する仕組みはほとんど理解されていません。今回の研究では、ゲノムが小さく、遺伝子が密に並んでいるシロイヌナズナにおいて、数百もの遺伝子領域において逆向きにオーバーラップする転写(アンチセンス転写)が起きていること、またこのアンチセンス転写が起きている領域の転写を調節する新たなエピゲノム制御機構を見出しました。またこの制御は、植物が冬の低温を記憶し春に開花する仕組みに関与しています。これらの結果は、ゲノム上での近隣遺伝子との関係性がエピゲノムを介して遺伝子発現や環境への適応に果たす役割を示唆しています。


*#To, T.K., #Nishizawa, Y., #Inagaki, S., #Tarutani, Y., Tominaga, S., Toyoda, A., Fujiyama, A., Berger, F., and *Kakutani, T.

RNA interference-independent reprogramming of DNA methylation in Arabidopsis.

Nature Plants, 6, 1455–1467 (2020) Link, プレスリリース

佐藤班・論文発表

Jie, L., Sanagi, M., Luo, Y., Maeda, H., Fukao, Y., Chiba, Y., Yanagisawa, S., Yamaguchi, J., Takagi, J., and *Sato, T.

Histone chaperone NUCLEOSOME ASSEMBLY PROTEIN 1 proteins affect plant growth under nitrogen deficient conditions in Arabidopsis thaliana.

Plant Biotechnol., 40, 93-98 (2023) Link


眞木美帆,*佐藤長緒

窒素栄養に応答した植物の花成制御

生化学, 94, 892-895 (2022)


Luo, Y., Yasuda, S., Takagi, J., Hasegawa, Y., Chiba, Y., Yamaguchi, J., and *Sato, T.

Deubiquitinating enzymes UBP12 and UBP13 regulate carbon/nitrogen-nutrient stress responses by interacting with the membrane-localized ubiquitin ligase ATL31 in Arabidopsis.

Biochem. Biophys. Res. Commun., 636, 55-61 (2022) Link


Maki, Y., Soejima, H., Sugiyama, T., Sato, T., Yamaguchi, J., and *Watahiki, M.K.

Conjugates of 3-phenyllactic acid and tryptophan enhance root-promoting activity without adverse effects in Vigna angularis.

Plant Biotechnol., 39, 173-177 (2022) Link


*Maki, Y., Soejima, H., Sugiyama, T., Watahiki, M.K., Sato, T., and *Yamaguchi, J.

3-Phenyllactic acid is converted to phenylacetic acid and induces auxin-responsive root growth in Arabidopsis plants.

Plant Biotechnol., 39, 111-117 (2022) Link


Luo, Y., Takagi, J., Claus, L.A.N., Zhang, C., Yasuda, S., Hasegawa, Y., Yamaguchi, J., Shan, L., Russinova, E., and *Sato, T.

Deubiquitinating enzymes UBP12 and UBP13 stabilize the brassinosteroid receptor BRI1.

EMBO Rep., e53354 (2022) Linkプレスリリース


栄養バランスに応じた植物の成長制御に重要な膜交通制御因子を発見

Hasegawa, Y., Reyes, T.H., Uemura, T., Baral, A., Fujimaki, A., Luo, Y., Morita, Y., Saeki, Y., Maekawa, S., Yasuda, S., Mukuta, K., Fukao, Y., Tanaka, K., Nakano, A., Takagi, J., Bhalerao, R.P., Yamaguchi, J., and *Sato, T.

The TGN/EE SNARE protein SYP61 and the ubiquitin ligase ATL31 cooperatively regulate plant responses to carbon/nitrogen conditions in Arabidopsis.

Plant Cell, 34, 1354-1374 (2022) Linkプレスリリース

我々ヒトと同様に,栄養バランスの乱れは様々なかたちで植物の成長に悪影響を及ぼします。特に,代謝の根幹を担う糖(炭素源,C)と窒素(N)のバランスは重要で,C/Nバランスの乱れは発芽阻害や葉の老化促進,バイオマスの低下に繋がることが知られています。しかし,こうしたC/Nバランス異常への適応メカニズムはあまりわかっていません。本研究では,細胞内の膜交通制御因子であるSNAREタンパク質SYP61が植物のC/Nストレス耐性付与に重要な役割を果たすことを明らかにしました。さらに,SYP61の機能がユビキチン化修飾によって制御される可能性が示され,環境ストレスに応じた膜交通制御機構について新たな知見が得られました。